圧延に関する情報
kikorikori
加工硬化係数(n値)
材料を加工したり変形したりすることによって材料が硬くなる性質を表す特性値。
値が大きいほど加工による硬化が大きい。
n値の求め方は、引張試験において標点距離を10%伸ばしたときの荷重と20%伸ばしたとき
の荷重を測定することによって以下の式から求めることが出来る。
n=15×In(P20/P10)+0.13
P20:伸び20%における引張荷重
P10:伸び10%における引張荷重
In:自然対数
【参考値】
材 質 | n値 |
SPCC(冷間圧延鋼板) | 0.19~0.22 |
C2600P-0(7-3黄銅板) | 0.39~0.48 |
SUS304(ステンレス鋼板) | 0.4~0.53 |
A1050P-0(純アルミニウム板) A1050P-H24(純アルミニウム板) | 0.25~0.27 0.1以下 |
C1100P-0(純銅板) | 0.27~0.34 |
ランクフォード値(r値)
材料を引き延ばしたときに、板の厚さ方向よりも板の幅方向に縮みやすいかどうかを示す値。一般的にr値が大きいほど限界絞り比が大きくなる傾向にあります。
r値の求め方は、引張試験において20%伸ばしたときのの板厚と板幅を測定し、元の板厚と板幅との比率によって求めることが出来ます。
r=In(W0/W20)÷In(t0/t20)