プレス金型設計

kikorikori

しわ押さえ力【参考】 ※詳しい計算方法はこちら

材質しわ押さえ力(min)
MPa (kgf/mm2)
軟鋼1.57~1.76(0.16~0.18)
ステンレス鋼1.76~1.96(0.18~0.20)
アルミニウム0.29~0.69(0.03~0.07)
0.78~1.18(0.08~0.12)
黄銅1.08~1.57(0.11~0.16)

ダイ肩半径

ダイ肩半径では板材の張力を受けながら、曲げおよび曲げ戻し変形を受ける。
小さいと板厚減少。
大きいと抵抗は小さくなるが、大きすぎるとRとしわ押さえ板の間の隙間が大きくなり口辺しわが発生しやすい。(しわ押さえの効果がなくなってしまう)

【しわを防止するためのダイ肩半径】

   rdmax = t0 × (10~20)

【フランジ割れを防止するためのダイ肩半径】

   rd = t0 × (4~6)以上

【初絞りのダイ肩半径】

   4t≦rd≦20t

    もしくは

  rd=0.8√(D-d)t

   rd:初絞りダイ肩半径
   D:ブランク径
   d:ダイス径
   t:板厚

再絞りのダイ肩半径は0.8の係数部分を0.6~1.0の範囲で減少させていきます

パンチ肩半径

最大パンチ荷重にはほとんど影響しないが、大きすぎるとパンチ頭部でしわが発生しやすくなる。
小さすぎると、パンチ肩部での曲げの影響で板厚減少が発生し破断する。

【パンチ肩半径の求め方】

再絞りのパンチ肩半径は(0.6~0.75)×rpが望ましいが、
製品形状のRによって0.75以上でも問題はない

絞りのクリアランス(目安)
 ・第一絞り       1.0~1.3t
 ・再絞り        1.0~1.2t
 ・仕上げ絞り(しごき) 0.85~0.95t

絞りのブランク計算(オリジナル)

絞り高さの計算(オリジナル)

材質別 抜きクリアランス(板厚に対する%)

材  質精密抜き一般抜き
軟鋼2~56~10
硬鋼4~89~15
ケイ素鋼4~67~12
ステンレス鋼3~67~12
1~34~7
黄銅1~45~10
リン青銅2~56~10
洋白2~56~10
アルミニウム(軟)1~34~8
アルミニウム(硬)2~56~10
パーマロイ2~45~8
①一般抜き用は板厚が厚くなるほど、大きな値を用いる。
②丸穴などの抜き条件の良いものは、小さな値を用いる。
③角部などの抜き条件の悪いものは、大きな値を用いる。
④厚板、硬質材では、小さな値では二次せん断が発生しやすい。

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