知ってた?ノーベル賞の真実…
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まもなくノーベル賞が発表されるね。
ノーベル賞って何?
そんなにすごい賞なの?
う〜ん、
賞金額は1000万スウェーデン・クローナ(約1億円)で
その分野の中では権威ある最高の賞と言われているよ。
一億円!?
すごいね。
やっぱりそこなのね(苦笑い)。
今年(2023年)の発表は10月2日(月)から。
生理学・医学賞は2日(月)
物理学賞は3日(火)
化学賞は4日(水)
文学賞は5日(木)
平和賞は6日(金)
経済学賞は9日(月)(※1)
あれ?
理数系の科目の中で数学と地球科学がない!
良いところに気がついたね。
地球科学については物理学の中に含まれるんだ。
2022年の物理学賞では「地球温暖化の研究」で受賞しているよ。
それに科学系3賞はそれぞれ密接に関係していて、
研究が他の分野と重なっているものもあるんだよ。
へ〜、科学は色々な分野と関わっているんだね。
でも、数学は?
それには様々な説があるんだけど、
とある有名な数学者(※2)との不仲が原因で創設しなかったという説が有力かも。
そんな個人的な理由だったんだ。
そもそもノーベルさんて、どうしてそんなにお金があったの?
賞を創設したアルフレッド・ベルンハルド・ノーベルは、
爆薬であるダイナマイトの発明で莫大な資金を得たんだ。
その一方で兵器などにも利用され、「死の商人」と揶揄されたりもした。
なんか悲しいね。
そうだね。
いつだって道具を扱う人間たちの倫理観に委ねられているのにね。
発明そのものは素晴らしいし、罪はないよね。
そして彼の死後、莫大な遺産を元に創設されたのが「ノーベル賞」なんだ(※3)。
そうだったんだ。
なんか今までの色々な歴史を感じると、
やっぱりノーベル賞を受賞するってすごいことなんだね。
まあね。
ただ、ここで勘違いして欲しくないのは、
賞を受賞していなくても世の中にはたくさんの素晴らしい研究者がいるということ。
賞を受賞するかしないかは、結果論でしかないんだ。
※1 経済学賞についてはノーベルの遺言にないもので、
本当の意味で「ノーベル賞」に含めるかどうかは議論されている
※2 ヨースタ・ミッタク=レフラー・・・複素解析(数学の一分野)の創始者
※3 遺言の内容は
「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」
ノーベル賞の公式サイトはこちら
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